今日、新島小学校に2004年アテネパラリンピック マラソン金メダリストの高橋勇市さんが来校され、「夢をあきらめない」というテーマで講演をしてくださいました。

実は、高橋さんは新島小学校にいらっしゃるのは２回目です。今の６年生が１年生の時にもいらしてくださっています。

アテネパラリンピック以外にも、国内外数々の大会で、陸上選手として素晴らしい記録を樹立した高橋さん。子供たちに分かりやすく、お話をしてくださいました。

５年生の時は、走っても学年で一番遅かったこと。それで奮起して練習して翌年は学年で１番になったこと。

中学校で陸上部に入ったこと。しかしなかなか記録が伸びず、しばらく競技から離れたこと。その時期に、目が見えづらくなったこと・・・。

目が見えなくなり始め、つらくて死んでしまおうと思ったこと。でも、それを涙ながらに止めてくれたお母様の事・・・。

子供たちは真剣なまなざしで聞いていました。

その後、本格的に競技を再開し、数々の国内外の大会に出場したそうです。そしてついには2004年のアテネパラリンピックのマラソンで金メダルを獲得しました。

そして今も、トライアスロンの選手として、パラリンピック出場を目指して、日々練習を重ね、「夢をあきらめない」を体現されています。　

パラリンピックのレジェンドとも言える高橋さんから、直接ブラインドマラソンについて教えていただくことができ、子供たちはみんなとても嬉しそうでした。

アイマスクをして「伴走者の肘につかまって歩く」「【絆】というロープを伴走者と一緒にもって歩く」「音の鳴る方へ一人で歩く」という３つの活動をしました。

視界が遮られると、足取りもおぼつかなくなります。そこで、伴走者役の子が声かけをします。

「まだまだ真っすぐ」「ＯＫ」「はい、そろそろ左に曲がってコーンを回るよ」「わかった！」

伴走者の声を聞いて、安心すると、自然と歩幅が大きくなり、スムーズに歩けるようになってきました。

高橋さんご夫妻も「わあ、あのペアは、いいスピードで歩いているね」「ほんと、すごい！」など、お話をしながら見てくださいました。

音がする方へ歩くのは一人だったので、最初は不安そうでした。近づくにつれ、ほっとした表情に。

体験後には、子供たちからの質問にも、たくさん答えてくださいました。優しくてかっこいい高橋さんの事が、みんな大好きになりました。(^-^)

金メダルも触らせていただいて、みんなニコニコ。(^O^)裏に点字があることに気がついた子もいました。

新島小学校からは新島ガラスで作ったメダルを贈呈しました。

楽しく有意義な時間はあっという間でした。「夢をあきらめない」ということを、体験をもとにお話してくださった高橋さん。本当にありがとうございました。子供たちだけでなく、聞いていた大人も感銘を受けた素敵な講演でした。

ぜひ、また新島にいらしてください。みんなでご活躍される姿を応援します。